大雨(線状降水帯)

7月3日(月曜日)熊本県に線状降水帯が昨晩から。。。
もの凄い雨と雷で、朝の通勤ラッシュはかなりの渋滞!

ニュースでは、「線状降水帯が熊本に発生」とながれていましたが、線状降水帯とは!!!!?

線状降水帯(せんじょうこうすいたい)とは、「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなし、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50〜300 km程度、幅20〜50 km程度の強い局地的な降水をともなう雨域」(気象庁が天気予報等で用いる予報用語)である。
積乱雲が線状に次々に発生して、ほぼ同じ場所を通過もしくは停滞し続ける自然現象であり、結果として極端な集中豪雨をもたらし、災害を引き起こす原因となる。

日本でこの用語が頻繁に用いられるようになったのは、平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害以降とみられる。

線状降水帯の分類:

中緯度の線状降水帯については内部構造により、

バックビルディング型
バックアンドサイドビルディング型
スコールライン型
に分類される。また、同じ場所に停滞するものと停滞しないものがある。大きさも様々である。

発生する条件:

1️⃣2つ以上の方向からの風が、下層で合流(収束)する。または維持されること

2️⃣850 hPaの相当温位が342 K以上であること。および、500 m高度の水蒸気フラックス量 (FLWV) が150 gm-2s-1であること(前線の南に入る湿舌)

3️⃣自由対流高度 (LFC) が1000 m以下であること

4️⃣ストームに相対的なヘリシティ (SREH) が 200 m2/s2 以上であること

5️⃣500 hPa上空に寒気が入っており、下層の気温が高くSSIが低いこと。地上に気温傾度があること。

6️⃣前線に向かって、北から乾燥大気が流入すること

7️⃣同じ気圧配置が長時間継続し、環境場が変わりにくいこと

8️⃣CAPEが大きいこと

以上が発生しやすい条件であるが、5と6は必須ではない。あくまで停滞する線状降水帯が発生しやすいとされる条件である。地形の有無も線状降水帯の発生を助ける(強制上昇)要因となる。

発生する気圧配置の条件として、前線の南側に発生しやすいということが分かっている。しかし前線が無くても、風が合流する場所で小さい線状降水帯が発生する例もある。加えて2つの低気圧が特定の配置をした場合も、中央で手をつなぐように発生する。台風が接近した際に周辺のアウターバンドが線状降水帯になってしまう例もある。

私達には動かす事ができないが、線状降水帯発生の要因として、
地球温暖化による海面水温の上昇に伴う水蒸気の蒸発量の増加と気温上昇による飽和水蒸気量の増加(水蒸気フィードバッグ)が、線状降水帯の発生を助けている要因の一つと考えられる。
また降水系の動きが遅く、停滞して災害をもたらすような現象が増加している場合も何らかの気候変化が影響していると考えられる。

この地球温暖化は本当に考えなければ!
未来の子どもたちの為にも!
本日、私は考えさせられました。

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